奥多摩での日々のきろく

  • 2/28 無事に展示設営を終えた。設営中も設置完了後の鑑賞の際も「これって、あの窓から山が見えるカフェで同じように展示できたらいいよね」とか「公共施設、例えばポート奥多摩とかビジターセンターとかも稜線が見えるし、そこに設置していろんな人に見てもらえるといいよね」など、《山結い》の次なる展開イメージが奥多摩に暮らしている人の中に芽生えている。

    一場先生は「図画室に関しては来年度まで作品をこのままにしておいて、新6年生(今の5年生)の図工の授業で稜線の描写の時に使いたい」といったアイデアも出ている。

    モノづくりでなくコトづくりといった特徴を持つアートプロジェクトにおけるアーティストの眼差しをいかに土地に残し、機能させるかといったことを、ここ最近それぞれの現場で考えている。一つは継続。年に一度の行事のようにしていくこと。それでも美術館のコレクションのように100年やそれ以上の時間を越えて自分が生き続けることはできない。すると、継承が必要になる。

    その土地にとってのアーティストからの問いであり、思考の種としての行為を含めた作品が、地元の人たちによって自走していく未来をつくりたい。

    それはアーティストにとっては作品を手放すことであり。多少、形ややり方の変化は生じるだろう。それでもその土地でオリジナルの変化を遂げながらも、問いや思考の種としての核ははブレずにアーティストの眼差しを継承していく挑戦になる。

    そういった意味では、ここから本当の意味でのアートプロジェクトがはじまるということだ。ひとまずそのスタートラインには立ったということだ。奥多摩でこの先《山結い》がどのように機能していくのかを、適度な距離を保ちながら見守っていきたい。

    離れることも、つくることであり、育てること。これは自分にとっても新たな挑戦である。

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • 図書室と《山結い》と読み聞かせを聞く3年生

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • 「なんでこの教室こんなにきれいになったの?そうじしたのだれ?」と1年生

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • 《山結い》と教室

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • 担任の先生からみんなへ

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • 額装したドローイング

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • 額装したドローイング。キャプション。一郎さんに借りたカゴ(石拾いに使用)。

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • 図画室と《山結い》

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • 1年生教室と《山結い》

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • ぼくの石はこれ

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • 存在感はあるが、ほどよく教室に馴染んでいる

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • 1年生教室。《山結い》と読み聞かせ

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • ぼくの石はこれ

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • 2年生教室

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • 図画室

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • 《山結い》設営のプロフェッショナルたち。無駄な所作がひとつもありません。

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • 《山結い》のある授業風景

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    五十嵐 | 2024年3月1日

  • もうすぐ卒業の6年生には、これから先、どんな道を歩むにせよ、自分の“好き”を伸ばしていくのに“表現すること”が大事だということ。そして“表現”とは“伝える側”と“受け取る側”の両方とも、同じくらい大切なんだということを《山結い》の作品鑑賞を通じて、自分が伝えたかった思いや考えを、あらためて彼らと繋がれそうな言葉でお話させてもらった。

    伝わったり、伝わらなかったり、思いもよらぬ見方があったり、ずれがあったりすることもまた表現の醍醐味であり、それが文化的感性を養う。

    五十嵐 | 2024年2月22日

  • 人の数だけ感じ方がある。

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    五十嵐 | 2024年2月22日

  • 何に見えるか?みんなそれぞれに考えます。

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    五十嵐 | 2024年2月22日

  • 1時間目は1、2年生、5時間目は6年生と昨日鑑賞。

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    五十嵐 | 2024年2月22日

  • 学校に通う子どもたちのお父さんやお母さん、この学校の卒業生など、地域の方々も制作お手伝いに来てくださり、学校が地域に開かれ協働する場となりました。手作業をしながら、《山結い》の話はもちろん、共通の知り合いや、山の話から、飲み屋さんの話まで、もちろん地元奥多摩トークで盛り上がります!

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    五十嵐 | 2024年2月22日

  • 自分だけの“山のかけら”。名前をつけたり、話しかけたり。

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    五十嵐 | 2024年2月22日

  • しばらく一緒に暮らしてもらった“山のかけら”も、それぞれの教室に設置される石の1つとして展示します。

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    五十嵐 | 2024年2月22日

  • 霧なのか、雲なのか、稜線が見えないため設置作業ができない。天候回復を祈り、稜線待ち。

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    五十嵐 | 2024年2月22日

  • 朝8:00、図画室で作業をしているとランドセルにぶら下がった熊鈴の音が聞こえてくる。こっちに来て一番好きな時間。写真は長縄習慣をする全校生徒。4年性が一番上手。

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    五十嵐 | 2024年2月19日

  • 点と点がつながって、一本の線になる。ひとつの風景が生まれる。山のかけらが集まって、山の稜線を結ぶ。山結いの思考プロセス。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 足をずらしてつないでみる。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 足の幅に石をならべて、となりの人とつないでみる。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 石を拭いて乾かす。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 石を洗う。濡れることで変化する色や模様や質感に出会う。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 貝などが凝縮されてできた石灰石。海にいた頃もあるし、山にいた頃もある。水で削られ川原でじっとしていたら彼らに選ばれた。石からしたら、遥かな長い旅の途中で彼らと出会った日。一場先生はこの子どもたちに向けた五十嵐の話を受けて、一つ自分のお気に入りの石を選んで展示するまで一緒に暮らそうと提案。子どもたちは最初から決めていたかのようにすぐにお気に入りを一つ選んだ。名前をつけたり、話かけたり。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 2/16 朝7:20 図画室からの山の稜線。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 2/16 3-4時間目 3・4年生15人と川原で石拾い。5時間目1・2年生と石を洗って並べてみた。

    みんなに制作に参加してもらい、アーティストの思考性や身体性を追体験してもらう。

    作品を紹介して、見てもらったり、言葉で伝えてみたり、あれこれトライするのだけれど、結局表現というのは受け手が何を感じ、そこに何を見出すかにかかっている。それはみんなそれぞれに違う。ゆえに結果のみを提示するのではなく、追体験するワークショップを展開させてもらった。

    一場先生の、五十嵐がやりたいことに対する理解と反射的な瞬発力に感動。子どもたちに伝わりやすいようにトランスレーターになってくれた。非常によいライブセッションだった。すでに信頼関係が築けているという実感がある。

    各地の現場で自分がもっとも大切にしている背中を預けられる存在に奥多摩でも出会えた。アートプロジェクトは生き物であり、その核となるのは人である。

    学校や地域に限らず、運営側も含め、今回関わっている人たちから、奥多摩の現場にはアートプロジェクトとして未来への成長を感じている。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 設営をしながら山の稜線を追いかける。教室の中に自分の場所を見つけ、視点が重なる気持ちよさ。外と中がつながるような感覚。山のかけらの連なりは山の稜線となり、石灰石が遥か昔の海の記憶を持つせいか、波打ち際のようにも見える。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 滞在先であるシェアハウスオーナーの西田くんが制作のアシストに入ってくれることになり大感謝!他にもお手伝いしてくださる人を紹介してもらいたいと相談。地元の人は一郎さんに相談。図工担当の一場先生が子供たちのご両親に声がけしてくださるということに。イメージが実際に目にみえる形になってくると一気に物事が動き出す。美術の力を感じる。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 滞在先であるシェアハウスオーナーの西田くんが制作のアシストに入ってくれることになり大感謝!他にもお手伝いしてくださる人を紹介してもらいたいと相談。地元の人は一郎さんに相談。図工担当の一場先生が子供たちのご両親に声がけしてくださるということに。イメージが実際に目にみえる形になってくると一気に物事が動き出す。美術の力を感じる瞬間。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 2/13 仕込み。1教室に150-160吊るす。それを2階フロアの6教室に展開予定。

    石に糸を結ぶ作業と針金を曲げてフックをつくる作業に人手がほしい。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 2/10 上半身ひなたぼっこ。奥氷川神社にて。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 山に残った。雪が宝石のように見える。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 雪が落ち着いてから豆腐屋へ厚揚げを買いに行く。

    「雪すごいですね」

    「ほんとよね」

    「雪が降るとこんなに静かなんですね」

    「そうね。車も動かないし、電車も止まったみたいだしね」

    「まだ降りますかね?」

    「山に雪が残っているうちはまだ降るって、昔からそう言われてるのよね」

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 30センチくらいは積もったかな

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 2/6 奥多摩が大雪。数時間で銀世界に一変した。一郎さんと学校で制作予定だったが、「雪かきしないといけない」と連絡をいただき、制作はまた今度お願いすることになった。というか自分も動けないし、雪かきしないと。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • この辺りの木は全て一郎さんが一本ずつ登って枝打ちしている。すごすぎると言うと、一軒上のお爺さんは80才くらいだったかな?あの辺りの木全部一人でやってるよ。とのこと、山に生きる男たちの逞しさに衝撃を受ける。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 試着。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 70年以上前から使われているカゴ。今も現役で背負って、芋やワサビなど何でも運んでいる。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 2/3 小峰一郎さんに石を拾うためのカゴを借りにいく。《山結い》の話もすぐに楽しみを見出してくださり、学校をもっとこういった形で開いていきたいと思っていたという話をしてくれた。早速、来週2/6に作業のお手伝いに来てくださるとのこと!感謝!一郎さんと出会ってさらにグッと深く土地に入った感覚になった。もう一層深い扉が開いた感じ。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • もとから学校の天井に誰かが付けていたフック。場所の特性を味方にできるかどうかもインスタレーションの醍醐味。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • すぐに実験してみる。思考性と身体性をいったりきたりしながら表現強度をあげていく。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • プランが決まるといっきに動きだす。宮下さん、川村さんとのプランについての対話、迅速なスケジュール作成に感謝。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 【作品コンセプト】 

    山結い(やまゆい)

    《山結い》は奥多摩らしい“まなざし”を氷川小学校のこどもたちをはじめ、奥多摩に住む人たちとの協働を通じて表現するアートプロジェクトです。

    奥多摩の地に立った時、目の前に迫った山を仰ぎ見ました。それはまるで山が降ってくるかのような初めての感覚でした。暮らしはじめてまもなく、視点や体が水平方向に移動する海辺や平地に比べ、この地はそれらが垂直方向に移動する特徴があることに気がつきました。そして、山では日照時間が海に比べ限られており、奥多摩の一日は山の稜線が決めていることに、その独自性を感じました。

    そんな奥多摩の山から採掘される石灰石(セメント)は鉱業資源として、また、奥多摩湖の豊富な水は水源として、東京都を支えてきました。多摩川の上流にあたる川原には、水が長い時間をかけて山を削ってつくった石灰石の粒が白く輝いています。サンゴや貝類が海の底に堆積してできた岩石である石灰石が山にある。このことは遥かな時の流れと大きな自然の循環を想起させてくれます。

    この石を“山のかけら”として集め、糸で結んで教室の天井から吊るすことで、視点の垂直移動を促します。そしていくつもの“山のかけら”を連ねて、教室の窓から見える山の稜線を描き出します。こどもたちをはじめとする鑑賞者は一人ひとり身長が違うため、実際の山と“山のかけら”で描いた稜線が重なる、自分だけの視点が結ばれる場所を探すことになります。
    そしてまた、いくつもの教室を越えて展示をすることで、それぞれの教室から見える風景の微細な変化に気づくきっかけとなり、視点が変われば世界が変わること、自分と友だちは実は微妙に違うものを見ているということに出会うヒントになればと考えます。

    “山のかけら”を糸で結び、山の稜線を結ぶアートプロジェクト《山結い》は、見上げた山の稜線が一日をつないできた、奥多摩らしいまなざしが浮かび上がることになるでしょう。奥多摩の未来そのものであるこどもたちの記憶のどこかに、このまなざしが残ってくれることを願っています。

    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 山結い。氷川小の窓から見える山並みのドローイング。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 山結い。愛宕山のドローイング。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 2/2 《山結い》プランを校長先生にプレゼン。コンセプトに理解をいただけた。安全面の確保が一つと授業に支障がないように他の先生方へのプレゼンも必要になる。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • ポケットに入れて連れてかえることにした。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • いちばん下から、いちばん上を見上げる

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 旅する石

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 点々と白い石。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • しばらくここにいた。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 奥多摩の一番低い場所、川原に行ってみる。午後2時ごろ。なんて気持ちの良い場所だろうか。透明な川が穏やかに流れている。ここから見上げる山はさらに高く遠い。陽の光も相まって幻想的な空間が広がっている。川原に白く輝く石が美しい。石灰石だろうか。ポケットに入れて帰る。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 土地のまなざしを伝える 垂直方向の移動 垂直方向の視点の移動 谷底の川から一番高い山まで垂直方向に並べてみる?積み木?間に駅や学校や家やいろんな自分の場所がある。微妙な感覚的な上下の積み木。奥多摩を垂直に並べてみる。

    五十嵐 | 2024年2月17日

  • これまで、いつも、その時の自分から一番遠い場所を求めてきた。それは、今の自分から一番遠い場所にこそ、新しい自分に出会えるチャンスがあるからだった。精神的にも肉体的にも遠い場所を求めてきた。海をベースに仕事をしている今の自分にとって、一番遠い場所の1つが山なのだろう。特に冬の山。夏の海に対する冬の山。このフィールドを大切にしていきたいと感じている。この冬の山にこもる感じがいい。自分と向き合う時間。春を待つ感じ。エネルギーを蓄える感じ。熟成させるような。

    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 海の民、山の民

    山から海が見たい←自分の位置が知りたい←海のある方角で自分の場所を確認してきた

    海からの視点を山に 山からの視点を海に

    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 奥多摩町教育委員会 教育委員の小峰一郎さんに会いにいく。自分がいる栃久保の谷向こうに住んでいる。“谷向こう″という表現は人生初だと思う。出身はひと山 向こうの檜原村。こちらは奥さんの実家。

    山のガイドもしており、奥多摩の山や自然全般に詳しく、とってもスマートな方。地域コミュニティとつながるキーパーソンだと直感している。

    奥多摩の山から海が見えるという話が印象に残った。

    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 野生と向き合う 生物としての弱さを感じる ガサガサと藪から音がする 猿が出てきた 10頭ほどの群れ 子猿を抱えた母猿もいる

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 狭間や境界が気になっている

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 絵に興味がある娘さんのイラストとのこと。いい雰囲気

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 豆腐屋さんが柚子をくれた。もっとたくさん持っていけと言われる。笑

    ちなみに、おすすめされた豆腐専用醤油はすばらしく、もう2本目の購入になります。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • ここの厚揚げが旨い。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • コロッケ、トンカツ、焼豚がおすすめ。揚げ物ができるまでのご主人との対話で地域の情報も得ている。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 観光客と住人の違い。

    奥多摩にスーパーマーケットはない。何年か前に潰れた。肉屋で肉を買い、八百屋で野菜を買い、豆腐屋で豆腐を買い、商店で細々としたものを買う。

    お店の人も観光客と住人で対応が違う。通り過ぎる人と明日も会う人との向き合い方は同じ客でも当然違うわけだ。潰れずに残っている店の多くは、みんな古くから続く店。観光客ではないという認識をしてもらえると、お店の方やそこでの出会いを通じてまたいろんな奥多摩が見えてくる。

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    五十嵐 | 2024年2月17日

  • 風通しがよくなって、光が通った。

    流れの変化を察したのか、図工準備室の窓から見上げた空をトンビが旋回しながら昇っていった。

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    五十嵐 | 2023年12月28日

  • 昨日に引き続き図工準備室の整理整頓をしていると、古里小の市川先生が現れた。市川先生は現役は引退しているから指導員的な立場で図工の先生としての経験豊富。

    そこで「図工室って何でこんなにモノが多いんですか?」と聞いてみた。

    1つは「近くの廃校になった学校から集まってくる」というのと、「図工の先生って自分の得意な素材や道具があって再び集めるの大変だし、転校する度にどんどん荷物が増えていくのよ」という話だった。

    その話を聞いて、旧態依然の図工の世界観は蓄積されたモノが多すぎて飽和状態で、右も左も向けず動けなくなっているイメージが浮かんだ。溢れ返ったモノの中で何かを創造することなんて、できないのではないか?そもそも人は“ないからつくる”のである。

    このモノや道具が溢れた図工の現場はモノが溢れた現代社会の象徴のようでもある。もっと身軽にならないと、、、おっと待てよ、、、これは昨日の、、、ここから一皮剥けたい自分に、戦う武器を持っている自分に言い聞かせた言葉だ。旧態依然の図工と作家としてかたちを持った自分が重なる。いっそのこと、すっからかんで何もないところから図工をはじめた方が良いのではないか?モノに頼るな。道具に頼るな。これからの図工、新しい図工はその先にある。これは自分自身へのメッセージでもある。

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    五十嵐 | 2023年12月28日

  • そういえば、奥多摩には氷川小のほかにも古里小がある。

    当初、両方の小学校で何かするとか行き来するような話もあったのだが、アーティストの嗅覚だろうか?氷川小に惹かれていった。

    奥まった氷川の方が開けた印象の古里よりも奥多摩らしさを感じたからだろうか?

    氷川の一場先生が理科の専門だから、図工って?という問いを持っていたからだろうか。

    古里の市川先生が経験豊富過ぎて、出来上がったかたち(フォーム)に隙間や余白を感じにくかったからだろうか?

    何れにせよ、アートの匂い、可能性がしたのが氷川だった。こっちにいた方が自分にも周りにも面白いことが起きると感覚的に感じとったのだろう。

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    五十嵐 | 2023年12月27日

  • 風通しをよくして、光を通したい。

    線を引きたいのだ。

    目には見えない流れの線を。

    五十嵐 | 2023年12月27日

  • 何も持たずに土地に入り、自分の存在がアートになる。

    何も持たずに、その場にあるものと、その状況を活かして、五十嵐がいることが、人とは何かの問いになる。

    何の縁も所縁もない小学校の図工準備室の片付けを一人でしている。

    何でこんなことしているのだろう?

    自分でも分からない。

    これはなんなんだ?

    自分は何をしているんだ?

    習慣なのか?

    でもなぜかこうなってしまう。

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    五十嵐 | 2023年12月27日

  • 小学校の図工準備室の現場から図工とは何かを考えること自体が、これまで自分が藝大や社会に出てからアートとは何かと考えた状況とよく似ている。

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    五十嵐 | 2023年12月27日

  • アートとは何か?図工とは何か?

    アートって?図工って?

    まさか奥多摩でこんなことを考えることになるとは、、、

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    五十嵐 | 2023年12月27日

  • 奥多摩は山をはじめとして、いろんなものが落ちてくる場所。

    カラダとアタマにくっついたいろんなものを落とすにはもってこいの場所なのかもしれない。

    こんなことをぐるぐると考えていたら、若いころ、手ぶらになりたい。手ぶらこそ理想の姿。と考えていた自分を思い出した。

    何も持たないアーティストこそ理想。何もないところから何を見出し、何もないからこそ何ができるのか。全部捨てても最後に自分に残るものはなんなのか?

    五十嵐 | 2023年12月27日

  • 時々、宮下さんが現場に来て、好き勝手言いたいことを言って帰っていく。

    プロジェクト全体のことや五十嵐の作家としての現状など。それらは的を得ている。この時折の訪問と対話がいい刺激になっている。

    おかげで、今も頭の中がぐるぐるしている。

    プロジェクトの形や行き先が少し形になりかけると「別に形にしなくたっていいわけだし」なんてことを言い、「五十嵐さんいくつだっけ?」「45です」「作家としてここからもう一皮剝けたくない?」なんてことも言う。

    もちろん剥けたい。

    これまで約20年仕事をしてきたから、呼んでもらう現場は“五十嵐の仕事”をある程度期待して声がけしてくれる。それは協働だったり、スケール感のある可視化されるインスタレーションだったり、何となくそれに対する答えの出し方も自分の中にある。

    ただ宮下さんは「今回、五十嵐さんにとっても新しいもの、作家としての新しい何かになってほしい」と一番最初から一貫して言ってくる。

    これまでを振り返ると、過酷な環境や状況に追い込まれたときに、そういった自分の成長があった。太平洋や南極などのそれは心身ともにかなり追い込まれたし、その経験のせいで良くも悪くも自分自身だいぶタフになっている。

    まぁ、いろいろと自分なりの武器を持っているようなものだ。成長するには、一皮剝けるには、この武器を一度捨てなきゃなんない。

    手に持っているものを捨てないと新しいものは手に入らない。

    積木を今より高く積むには一度積み上げたものを壊して、裾野を広げてからじゃないと更に高い一個は積めない。

    五十嵐 | 2023年12月27日

  • さて、図工準備室のお掃除と整理整頓はじめます。

    通常の機能(作品一時保管、材料道具保管、暗室作業など)を保ちつつ、アトリエとしての空間づくり。

    理科の先生だけど図工も担当している一場先生に1つずつ、いるいらないや、使用頻度などを確認しながら、さらに空間の使い方のアイデアを出しながらの作業。

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    五十嵐 | 2023年12月26日

  • 東京都で一番西(東経139°5′50″)にある小学校。

    東京で一番標高の高い(標高350m)場所に建つ小学校。

    東京で一番学区の広い(八王子市と同じくらい)小学校。

    それが奥多摩町立氷川小学校。

    明治6年(1873年)開校で、令和5年(2023年)に創立150周年を迎えた。

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    五十嵐 | 2023年12月26日

  • 奥多摩町立氷川小学校の図工準備室。ここが奥多摩でのプロジェクトの活動拠点となる。

    これまで、窯元、空家、ヨット、神社、ビルの一室、商店街空き店舗、仮設住宅、海の家、ホームステイ、お試し住宅、町営住宅、福祉施設、大型客船、民族資料館、美術館などなど、長期プロジェクトではいろんな場所が拠点となってきたが、小学校の図工準備室というのは初めて。もちろん日々授業は行なわれている。

    図工の授業を担当する訳でもない。特別ワークショップを開催するわけでもない。アーティストが図工準備室をアトリエとして滞在活動していると先生方や子どもたちに、小学校という場であり地域に、どんな変化が生じるのか?

    小学校にアーティストがともにいるところからはじまるアートプロジェクト。名前はまだない。もちろん自分なりの方法でアーティストとしてのまなざしは展開させるつもりである。

    日々通う場所になるので、まずは掃除、整理整頓からはじめる。これは世界中どこに行っても同じ。全ての基本。場を把握し、場と関係を結ぶための最も重要な所作。ここ奥多摩の現場も同様。

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    五十嵐 | 2023年12月26日

  • バス停に白菜が置いてある朝

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    五十嵐 | 2023年12月25日

  • 多くの土地には外向きの顔と本来の顔がある。観光地となるとそのギャップは激しくなる。自分が興味があるのは本来の姿。奥多摩駅も週末になると登山客をはじめとする観光客で賑わう。それを相手にして週末だけ開く店も多い。もちろんキャンプや川を使ったアクティビティやツーリングなど夏の方が奥多摩に来る人は多い。だが自分にとっては冬の平日の奥多摩が一番興味深い。

    冬の平日の朝の奥多摩では、バス停に白菜が置いてある。誰がなんのために置いたのか。

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    五十嵐 | 2023年12月25日

  • 明治時代、奥多摩はホントに神奈川県だったんですね!県境が揺れ動く絶妙な位置にある土地ということ??
    https://www.town.okutama.tokyo.jp/1/somuka/okutamamachinogaiyo/763.html

    S | 2023年12月25日

  • 全国的に寒波となった今朝の奥多摩は氷点下2度。雪は降らないが冷える。

    やはり飲み屋に行くと、その土地のいろんな情報が手に入る。これは世界も日本の各地も同じ。

    「肉はここで買え」とか、「肉屋のコロッケとカツがうまいから、それで米炊いて食べたら十分だよ」とか、「ほら、この店の漬物も俺(常連客)が作ってるやつだから、あんたにも今度持ってきてあげるよ」といった具合。ということで、ひょんなことから漬物がもらえることになった(笑)。

    あとは、この辺りは自殺しに遠くから来る人も昔から多いという話になり「川で釣りしてたら橋の上から人が落っこってきてよー。もう、やんなっちゃうよ。」「え?!通報したんですか?」「バカヤロウ、そんなことしたら俺が第一発見者になっていろいろ聞かれて面倒だろ。黙って帰ったよ」なんて話も。

    この店では14時から勝手に客(地元の常連のおじちゃんたち)がお店を開けて飲んでるとのこと(笑)

    「大晦日もみんなで年越しするから来い」とのことでした(笑)

    会って話して、一緒に食べて飲んで、少しだけ相手を知り、ちょっぴり自分を知ってもらい、少しずつ土地に入っていっている感覚。ここ奥多摩にもたくさんの一人一人が生きている。土地は人。一人一人のみんなの中に少しずつ自分の場所(存在)を広げていく。「共にいる」ここからはじめる。

    五十嵐 | 2023年12月23日

  • 奥多摩と一口に言っても広く、いろんな地域がある。

    奥多摩町は東京都の一番西に位置し、面積は東京都の10%を占める。そのうち94%は森林で、残りの6%に人が住んでいる。ほとんど山ということ。人口は5000人切った。

    2023年の東京都の人口はおおよそ1400万人。面積比だけで考えると140万人住んでいてもよいサイズだと思うと、23区の密集感(いろいろと中央集権的偏りが過ぎて、一箇所に群れ過ぎている単一生物)をイメージし変な気持ちになる。

    数少ない飲み屋のカウンターで話した地元のおじさんが「昔は神奈川だったこともある」という話をしていたが、本当だろうか?

    五十嵐 | 2023年12月22日

  • 間が開いてしまいましたが、五十嵐さんの馬のプロジェクトの話が面白かったです。

    ヒントがたくさんあると思います。

    備忘録。

    m | 2023年12月22日

  • 16時の奥多摩。1日の終わり。山は昼と夜の境目の色。

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    五十嵐 | 2023年12月21日

  • 冬の奥多摩は冷える。今朝起きると自分の吐く息が白かった。部屋の温度は4度。そりゃ寒いわけだ。

    そして、ここにいると1日が短い。山に囲まれているからだろう。山の稜線から太陽が出てきて、山の稜線のむこうへ沈んでいく。

    ただ山がとても近いので、朝6時はまだ暗く、7時頃に明るくなって、15時には日が陰って、辺りはぐっと冷え込む。室内にいても太陽が山の稜線に隠れたのがわかるくらい。

    日の光があるうちに行動しようとすると自然と朝型になっていく。冬の奥多摩の1日は山の稜線が決めている。

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    五十嵐 | 2023年12月21日

  • 奥氷川神社から見える、妙にとんがった山は愛宕山。山頂に愛宕神社があるとのこと。1番近くの1番高い山。気になる。行ってみたい。

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    五十嵐 | 2023年12月20日

  • そして奥氷川神社にもご挨拶。

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    五十嵐 | 2023年12月20日

  • 続きまして、氷川三本杉。樹高約43m。

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    五十嵐 | 2023年12月20日

  • まずは土地の神様にご挨拶。滞在先に1番近い根元神社。

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    五十嵐 | 2023年12月20日

  • 新たな土地に入るときは、いつも弱者として入る。右も左もわからないし、どこに何があって、どこで何が手に入って、どんな人が暮らしていて、どんな地域性があるか、何もわからないからだ。

    この世界で移動するのは、征服者か弱者、弱者というのは遊牧民やジプシーなど土地を持たない、もしくは土地を追われたものたちだ。近代以降は旅行者という存在も現れた。でも自分は旅行者ではない。そして征服者でもない。

    弱者として、この土地で暮らす手がかりを探すところからはじまる。基本的には歩くところからはじまる。歩いて体に土地を入れていく。水も入れる。土地の水、土地の酒など飲んで入れる。温泉に入って外から浴びる。人も水のようなもので、知らないことを聞く。土地の人に学ぶ。そうして徐々に身心をこの土地に馴染ませていく。

    五十嵐 | 2023年12月20日

  • 奥多摩に来ると山が近い。なんかこう、上から降ってくるような感じ。

    長野の大町にいたこともあったけど、あそこの山(北アルプス)はもっと遠くに眺める感じで、奥多摩の山はほんとすぐ近くに迫っていて、グッとアゴを上げて見上げる感じ。

    そうそう、ここにいると何かと首が上下する。小学校を見上げたり、焼き鳥屋を見下ろしたり、店や場所を探すときも視点が上下する。海辺や都市部とか平らな土地での視点は水平移動だけど、ここでの視点は垂直移動。

    あとは歩いていても基本的に坂しかないから、体も上がったり下がったりで、自然と太ももとか、足腰とか鍛えられる(笑)散歩が軽い山登りみたいで息が切れるし(笑)

    まぁ、山にいるってそういうことか。海辺の現場が多いから、なんかこの身体感覚が新鮮。

     

     

    五十嵐 | 2023年12月19日

  • 前回の空き家プロジェクトは(私が参加した)、主事さんにきていただいて、空き家をどうしたいのか?具体的に手を動かしました。

    主事さんは元大工さん。腰に長い釘ぬきと短い釘抜きを指して現れて、かっこよかったです。学ぶことはたくさんあります。

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    m | 2023年12月5日

  • 昨日は古里小の空き家プロジェクトに参加しました。

    山間の小学校で、六年生が一年生を、空き家に招いていましたが、お互いが全員、名前を知っていて、中には兄弟がいたり、それを皆が知っていたり、とても和やかでした。

    七輪で炭を起こして焼き芋をし、一年生に振る舞う、とても楽しかったです。

    m | 2023年12月5日

  • 校庭に立ち 落ちそうな山に 目がくらむ

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    igarashi | 2023年11月20日