<re.* 生きることの表現について>
英単語の頭につく「re」という接頭辞は、「再び、元に、後ろに、繰り返し」などを意味する単語を生みます。今回は、この「re」が冒頭につく3つの英単語<retrace/再訪する, resist/作業する, record/記録する> をキーワードとしながら、生きていく/抗っていく術、すなわち<生きることの表現>について考えます。

生きることは、絶え間ない連続の中にあります。日々が続くことであり、常に何かの再訪であり、抗うことであり、この「re」の運動性が深く関わっています。
福島県天栄村では、古くなった着物をほどいてまたつくりなおすことを「ぼろくすぐり」といいます。古い着物をほどいて修繕する、また着られるようにする修繕の過程で、様々な時代や背景を持つ糸や人による手が加わります。
今回のワークショップでは、人間だけではない自分以外の全ての他者との出会いや、語られる言葉が、日々の連続の中にあるということを意識しながら、自身の日常とそれらの経験から生まれる問いをほぐすこと、何かの手を借りて綴り合わせ更新することを、それこそ「ぼろくすぐり」のように繰り返し、進めていきます。

<ワークショップの内容>
本年度は、ゲストを招いたワーク・レクチャーの実施の他、小金井アートスポットシャトー2Fの一角を「作業場」として、ワークショップゲストや参加者と共にその場を作りながら、皆が自主的に作業できる場所として定期的に開きます。プログラムの最後には、連続ワークショップを通して参加者が考え、試みたことを他者と伝えあう機会を設けます。

たどりかた

このページは、ワークショップの記録と地図(ページの左・右半分)が連動します。一つ一つの記録(PDF、画像、映像)には場所情報が含まれており、それぞれの記録ボックス、もしくは地図上のピンをクリックすると作動します。小さい画面(スマホ・タブレット)の場合は、地図表示をオン・オフしながら、内容を辿ることができます。

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生きることの表現を拡張する#1-1

2023/8/5

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些細ないとぐちから始まる探求について、考え始めるきっかけとなった夜でした。

8/5 WS1 record

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今回のお供は参加者の庭からいただいたハーブとレモンで作ったドリンク。

”20代から安東ウメ子さんのCDを聴いていました。アイヌ音楽はリズムが西洋音楽や日本の近代音楽と違う、なんだか分からないけど心地いい、と感じてきました。聴き始めて10年、やっと私はアイヌの文化も日本との歴史も知らないということに気づきました。その抱いた疑問をきっかけに、毎年北海道を訪れるようになりました。”(8/5 WSの記録より抜粋)

生きることの表現を拡張する#1-2

2023/8/26

8/26 WS2 record

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