①自己紹介パスボール
まずは「自己紹介パスボール」というワークを行いました。参加者それぞれの「今日家から持ってきたもの」と「東京で好きな場所」とについて、ボールをパスされた人が答える、という形で紹介し合いました。
曽我 |1つの小さなものや場所でも、リサーチをするきっかけになります。「リサーチ」というと、大きなきっかけを想定しそうですが、身の回りの些細なことからリサーチをすることができるという感覚を持っていただければと思います。私自身、ものづくりのスタートは、些細な「なんでだろう」や「わからないことを知りたい」という想いがきっかけです。
②問いや疑問が生まれ出るきっかけ
次に、問いや疑問が生まれ出る過程やきっかけ、そこから繋がっていく創造的な活動について、曽我さん自身の今までの北海道での取り組みや、リサーチのお話を通してお聞きしました。
曽我|東京にいると東京が世界の中心のように錯覚しますが、場所を移動すると、それが変わってきます。関東からすると北海道は遠い場所というイメージですが、北海道に行くと当たり前ですが、北海道が中心になり、世界の見方が変わってきます。ロシアや中国とも地理的にも文化的関係性の距離が変わってきました。そして自分の中の当たり前や、視点が変わりはじめるきっかけになりました。北海道に行ったとき、川に降りていくと、シャケがたくさん泳いでいました。自分が知っているシャケはスーパーで買うパックの中のお寿司のようなものでした。川に入ってシャケに囲まれていると、自然の一部になった気がしました。普段の人工的な生活と自然がどれだけ切り離されているのかを感じました。
③「くだらないかもしれない疑問」を話し合う
後半は「くだらないかもしれない」と思って口に出せない疑問について皆で話しあいました。曽我さんからは「持っている疑問や問いに対して、答えを探す方法を自分なりに編み出すヒント」として、他のアーティストのアウトプット方法が紹介されました。
曽我|ちょっとした疑問を口に出すことが難しいかなと思い「くだらないかもしれない」という言葉をつけて、今回問いかけてみましたが、その疑問を聞けて良かったです。
④曽我さんから、次回までのお題
曽我|「東京の中で好きな場所」だったり、「今日家から持ってきたもの」を深掘りしてほしいなと思います。自分以外、人間以外の目線で見たらどんな風景や世界が見えるのか、考えてきてほしいと思います。場所やものの立場になって、世界の見方を少し変えてみてください。例えば、近所にある川が好きな人は、その川に住んでいる虫にとってその川はどんな存在なのか?その経験を次回シェアしてください。