ざいしらべ ワークショップ
地域(生活の場)をどう見るか〜風景の観察を通して①〜レクチャー
地域は、さまざまな事物の複雑な関係から成り立ちます。事物そのものを知り相互の関係を探ることから、地域の成り立ちを理解することができます。
問題意識を持って地域を見ることは、地域を成り立たせる自然、風土を捉えることであり、それは人が生き続けるために本来必要なことです。身近な地域環境とつながりにくい現状の中、 生活や社会と、自分との関係性を実感する体験を重ねることが重要になってきます。特に図工は、教室の中の閉じた人間関係にとどまらず,地域の素材や人々などと連携ができる教科で、 身近なところから社会に関わる活動を進めていくことが可能であり、子どもの学びを深めていく上で肝要であると考えます。
例えば世界を見る一つの方法として、スケッチという行為があります。スケッチとはただ単に外的世界をなぞることではなく、物事の成り立ち、相互関係、その背後にあるもの、自分との関係、ひいては自分自身への内省を促すものとして、手を使って思考することでもあります。
図工は単なる「技術」の習得ではなく、その技術を支えてきたもの、その場にある技術や素材、技能の由来やそれを支えた仕組みなどを考えていくことで、より深い世界の理解に役立ち、また、人々を生かす働きをもつものです。
今回のワークショップは二部で構成されています。まずは地域/地域の豊かな資源を見つめる方法とそれを図工に生かす方途を皆で考えたのち、実際にフィールドワークを行います。
- あつかう道具・技芸
- Zoom
- 開催日程・場所
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2021年12月16日(木)
立川市立第二小学校
- 講師
- 廣瀬俊介 (ランドスケープデザイナー )
- 共催
- 多摩地区図画工作研究会/東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京/NPO法人アートフル・アクション
- 参加者
- 小学校教員(主に図工専科)