日々生活していると、自身がどこにいるのかわからなくなる時があります。戦争の勃発、災害の発生、様々な不条理、暴力や困難が溢れる一方で、一見、平穏な生活が営まれています。重層的に関係し合う様々な問題や解決の見えない状況の続く中、私たちはそれに何らかの形で加担し、大きな矛盾を抱えながら生きています。自身の生きている日々がどのように成り立っているのか。その中でこの現実とどのように関係を作っていくことができるのか。
本年度は「あわいを歩く」をテーマに、様々なフィールドで活動するゲストや様々な土地に暮らす人々の参加を得ながら、ワーク/レクチャー、フィールドワーク、それらの経験を通したフィールドノートの作成を行います。新しい眼差しで世界と出会う方途について考え、経験し、問いを深め、これからの私たちの暮らしについて、また答えのないこの時代の状況について共に考えます。
「あわい」という言葉には、「間」と「淡・い」という二つの漢字が当てはまります。「間」はものとものとのあいだや境界線、相互の関係、また古語では媒介という意味を持ちます。「淡い」は形や光がぼんやりしている、かすかであるさまをあらわします。今回、私たちが歩こうとしている「あわい」はこの二つの漢字の意味が混ざり合ったようなところを指します。あわいのさまは向き合う対象(風景、人、言葉、時代、距離、その他様々なこと)との相互関係によって変化し続けます。そのあわいのありようを探求することで、出会う対象への身体の傾け方が少しづつ変化していくのではないかと考えます。
たどりかた
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連続ワークショップ#2ーあわいを歩く
2022年10月8日(土)~2022年10月9日(日)
連続ワークショップ#9ーあわい探求を深める
2023年1月8日(土)~1月9日(日)
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